
認定基準
心臓血管外科専門医認定基準
目的
心臓血管外科に関する十分な専門的知識と技量を有する者を認定し、社会からの信頼と評価を得て、医療の中で位置付けされるための専門医制度の導入を目的とする。
心臓血管外科専門医認定制度は、日本胸部外科学会認定医制度・指導医制度(昭和56年4月1日発足)を改正し継承したものである。
新規申請資格
- 日本国の医師免許証を有すること。
- 外科専門医あるいは外科専門医筆記試験合格者であること。(ただし、外科専門医筆記試験合格者においては、心臓血管外科専門医を認定する時点では、外科専門医資格が必要である)
- 卒後修練期間7年以上を有すること。
- 認定修練施設において3年以上の修練期間を有すること。
- 修練期間中に別に定める手術経験を有すること。(心臓血管外科専門医認定のための臨床経験評価方式)
- 心臓血管外科学に関する一定の業績を有すること。
- 論文・著書: 全国誌以上かつ査読を受けて掲載された心臓血管外科に関する論文3編以上(筆頭論文1編以上を含む)
- 学会発表: 全国規模あるいはそれ以上の学術集会において筆頭で3回以上(少なくとも1回は日本胸部外科学会学術集会または日本心臓血管外科学会学術総会または日本血管外科学会総会で発表)
- 日本胸部外科学会地方会及び日本血管外科学会地方会での発表は、0.5回としてカウント可能(ただし、2度を上限とする)
- 学会参加: 日本胸部外科学会学術集会、日本心臓血管外科学会学術総会、日本血管外科学会総会に計3回以上参加していること
- セミナー参加: 心臓血管外科専門医認定機構が認めたセミナー(卒後教育セミナー、Postgraduate Course等)に3回以上参加していること
- 医療安全講習会: 心臓血管外科専門医認定機構が認める医療安全講習会を2回以上受講していること
- Off the Job Training: 30時間以上受けていること
- 心・大血管手術における体外循環及び補助循環技術参加型実習: 5例の経験を有すること
- 申請時において、日本胸部外科学会、日本心臓血管外科学会、日本血管外科学会の内の少なくとも2学会の会員であり、それぞれ3年以上の会員歴を有すること。
- 主たる認定修練施設の修練責任者からの申請者の評価を含めた推薦状を添付すること。推薦状には修練責任者の自筆署名(または記名と捺印)および署名日をつけること。
- 新規申請者は少なくとも直近3年間は修練医登録を行っていなければならない
詳細は手引きをご参照ください。
(試験)
筆答試験を行う。
心臓血管外科の手術手技のほか病態生理、各種検査法、補助手段、医用材料などにつきコアカリキュラムに則って広く出題する。
更新申請資格
- 申請時において外科専門医及び心臓血管外科専門医であること。
- 申請時において引き続き5年間、日本胸部外科学会、日本心臓血管外科学会、日本血管外科学会のうち、少なくとも2学会の会員であること。
- 5年間に術者または指導的助手として100例以上の手術経験を有すること。初回更新者は、その内50例以上が難易度B以上でなければならない。また、手術経験の症例数には「心臓血管外科専門医認定のための臨床経験評価方式」に定める係数(小児係数、末梢血管外科係数、修練指導者係数等)を掛けることができる。
- 5年間に心臓血管外科学に関する一定の業績を有すること。
- 論文・著書: 全国誌以上かつ査読を受けて掲載された心臓血管外科及び心臓血管外科に深い関連を有する論文3編以上(筆頭者・共著者を問わない)
- 学会参加: 日本胸部外科学会学術集会または日本心臓血管外科学会学術総会または日本血管外科学会学術総会に計5回以上参加していること。さらに日本外科学会定期学術集会に1回以上参加していること。
- 日本胸部外科学会、日本血管外科学会の地方会参加は0.5回として2度までカウント可能。
- セミナー参加: 日本胸部外科学会または日本心臓血管外科学会または日本血管外科学会が主催し、心臓血管外科専門医認定機構が認めたセミナー(卒後教育セミナー、Postgraduate Course)に3回以上参加していること
- 医療安全講習会: 心臓血管外科専門医認定機構が認める医療安全講習会を2回以上受講していること。
- 指導医講習会: 心臓血管外科専門医認定機構が認める指導医講習会を1回以上受講していること。
